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公開日 2023/01/11 更新日
こんにちは。浜松市のペット火葬 なないろぷらす☘です。
今回は、ペットちゃんと暮らすなかで誰しもが体験する「グリーフ」についてお話したいと思います。
「グリーフ」直訳すると「悲嘆」を意味します。かけがえのない大切な人(もの・こと)を失ったとき(または、失うかもしれないと思ったとき)におこる精神的・身体的反応のことで、大切な人やペットとの死別だけではなく、引っ越しや病気、事故や災害などでもわたしたちはグリーフを経験します。
生きていれば、少なからず大切な何かを失う経験をすると思います。グリーフは、さまざまな喪失体験によりおこるごく自然な反応で、失ったものが大きければ、その反応も大きくなります。
「ペットロス」という言葉はみなさんご存知かと思いますが、「ペットロス」もグリーフのうちのひとつで、ペットが亡くなった後の喪失感によりおこる反応です。
反応は、人によってさまざまです。
精神的反応
「ショック」「悲しみ」「不安」「戸惑い」「自責」「他責」「後悔」「罪悪感」など...
身体的反応
「眠れない」「食欲不振」「めまい」「頭痛」「疲労感」など...
例えば...ペットちゃんが、元気がない・食欲がない・遊ばない・吐く・下痢をしたなど、いつもと違うことがあると、不安になりますよね?
大丈夫かな、何かの病気ではないかな、とか、あれこれ考えて戸惑い心配し不安な気持ちになること。
これもグリーフなのです。グリーフは、生前でもおこります。
いわゆる「ペットロス」といわれるものです。
これは、ごく自然なことで、大なり小なりみなさんが体験することになるグリーフだと思います。
中には、悲しみが大きすぎるあまり心や体の病を患ってしまう方もいます。こういった症状を「ペットロス症候群」と呼ぶことがあります。
グリーフ[悲嘆]は、多くの研究者により、段階的なプロセスによって構成されているといわれています。
「愛犬が亡くなったとき」を例にして、以下のようなプロセスを辿ります。
① ショック
急な出来事で、現実を受け止められない状態。頭が真っ白になるという言葉があるように、思考が停止してしまう状態です。
例【愛犬が亡くなってしまった。ショック。信じられない。どうしよう。などという気持ち】
↓
② 悲しみ
悲しみ、さみしさ、落ち込み、などの気持ちが強くなります。
例【いつもそばにいた愛犬がいなくて、さみしい、悲しくてしかたがない。などという気持ち】
↓
③ 喪失・罪悪感・怒り・絶望
失ったものを取り戻せないことを実感する。出来事を受け止め始めますが、まだまだ受け止めきれない状態です。
【もっと早く気がついてあげれば助かったかも。〇〇したことがよくなかったかも。どうしてうちの子が...?などという気持ち】
↓
④ 回復・再生
出来事を受け入れ、折り合いをつける。肯定的な思考。少しずつ変わりない日常生活が送れるようになる。
例【愛犬がいてくれて本当に良かった、幸せな毎日だった。これからも心の中で大切な存在。などといった前向きな気持ち】
必ずしも、こういったプロセスを順番通りに辿るとは限らず、人によって、ないプロセスがあったり、前の段階に戻ってプロセスを繰り返したり...と個人差があります。
のり越えるまでのプロセスや時間は人それぞれですし、焦る必要はありません。
こういったプロセスがあることをなんとなく、知っておく。
さまざまな反応がおこることは正常なことで、悲しみからのり越えるには必要なステップ。
そう思うことで、自分自身が、グリーフになった時だけではなく、家族など身近な人がグリーフの状態の時に、少しだけ助けになるのではないかと思うのです。
グリーフは、人だけに限った話ではありません。ペットであるどうぶつたちにもグリーフはあります。
例えば...ケージやトイレの場所が変わった・ごはんが変わった・住み慣れた家から引っ越しをした・旅行に連れて行く・病院に行く・入院するなど
人よりも狭い世界で生きているペットちゃんにとっては、日々の暮らしの些細な変化でも、大きなグリーフとなる場合があります。ペットちゃんのグリーフは、飼い主さんがケアできることが多いです。
例えば、入院することになったとき。ペットちゃんは、安全なおうちから知らないところにひとりぼっち。さみしくて不安な気持ちでいっぱいです。そんなとき、いつも使っているタオルや毛布などを持たせてあげてください。"いつもと同じ何か"があるだけでも、グリーフはやわらぎます。
ペットちゃんが病気になったとき、体調が悪いとき、心配なあまりペットちゃんから見える景色を忘れていませんか?
体のどこかが痛かったとしても、動物は人と違ってそれが病気だとは理解できません。治療だってそうです。
人間は、病気だということを理解しているからその為に嫌な治療もしなければいけないと思えますが、ペットちゃんは、何故治療をしているのかが理解できないので、例えば入院することになっても大好きな飼い主さんと離れることの悲しみでしかないのです。
例えば病気になって薬をあげることもそうですよね。
薬を食べてくれないと悩まれている方も多く、おやつに混ぜたり、色々試行錯誤してもどうしても食べてくれない子もいると聞きます。
動物は、本能的に自分にとって安全なのか危険なのかを感じ取ることができます。飼い主さんは良くなってほしい思いで薬をあげますが、ペットちゃんにはそんなことは分からないので、いつもと違うよくわからない味のものを食べさせられることに危険を感じて警戒して食べないことを選択しているのです。
心配そうな顔をしてペットちゃんを見ていませんか?笑顔が減っていませんか?
不安そうな表情でペットちゃんに接していたらペットちゃんはどう思うでしょうか...
いつも笑顔で接してくれていただいすきな飼い主さんの表情が暗くなっていたら、きっとそれがペットちゃんにとっては一番不安でかなしいことではないでしょうか。
ペットちゃんは、人と言葉でコミュニケーションがとれない分、人の表情や動きをしっかり観察しています。飼い主さんが、急に変わってしまったら理由が分からないペットちゃんは戸惑います。
例えば、散歩が大好きなわんちゃんだったとします。
病気が心配のあまり、無理をさせたくない飼い主さん。負担にならないよう今日から散歩は控えよう、と急に散歩を止めてしまったとします。
飼い主さんはもちろんペットちゃんのことを思って選択しているわけですが、ペットちゃんからしたらどうでしょうか。
飼い主さんの考えていることまでは分かりませんから、何で散歩に行ってくれないんだろう...外に行きたいな...と思っていると思いませんか?
確かに、体のことを考えたら家で安静にしている方がいいのかもしれません。
ただ、ペットちゃん目線で考えたら、少しでも変わりない日常、外の景色を少しでも見せてあげること、ペットちゃんの気持ちを優先させてあげることも時には必要ではないでしょうか。
もちろん、安静が必要なとき、外にでるべきではない状況のときは別にして、体調を考慮しながら、ペットちゃんが大好きな時間を奪わないことも大切ではないかと思います☺
生きていれは、新しいことがおきたり、別れがあったり、予期せぬことはおこります。グリーフとは常に隣り合わせ。
グリーフは、特別な人におこる反応ではありません。大切な何かを失ったときにおこる正常な反応なのです。そして、人だけではなく、ペットちゃんにもおこる反応です。ペットちゃんのグリーフは、飼い主さんの工夫次第で、ケアできることがたくさんあります。
ペットちゃんには、なるべく、グリーフを感じることない生活を送らせてあげたいですね☺
そして、いつか訪れるペットちゃんとのお別れのとき。
ペットちゃんと暮らしている以上、避けては通れない出来事です。飼い主さんは、大きなグリーフを感じると思います。
でも、それは、それだけの素晴らしい出会いだったということ。
それだけペットちゃんがかけがえのない大きな存在で、幸せな日々だったということ。
いかに、その生活が豊かなものであったかの大きさなのだと思います。
だから、大きな悲しみはそれだけの愛に溢れた日々を過ごしてきた証のようなもの。そんなふうに思います☺
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